民進党は27、28日の2日間にわたり、全議員政策懇談会を開き、今夏の参院選マニフェストについて議論した。
28日の会議に出席した岡田代表は「7月10日と言われる参院選挙に向けて、マニフェストをしっかりいいものを作りたいというのは、皆さん共通の思いだと思う。昨日の会議でも非常にいい指摘が多いと報告を受けているが、今日もぜひ建設的なご指摘をいただいて、より良いマニフェストをつくっていきたい」とあいさつした。
マニフェスト企画委員会の委員長を務める長妻代表代行が、これまでの経緯、今後の議論のスケジュールなどについて説明。長妻代行によると、この2日間の会議では企画委員会が作成した案文を「たたき台」として衆参国会議員から意見をもらい、それを受けて企画委員会では大型連休中も作業を進める。さらに連休後には各都道府県連所属の自治体議員や公認・推薦予定候補者等からも意見を聞き、その上でさらに議員間討議に諮り、今国会の会期末をにらみながらマニフェストの完成を目指す――という。
企画委員会が作成した「たたき台」については、同委員会事務局長の山尾志桜里政務調査会長が、「自由」「共生」「未来への責任」という党の理念を柱に、民進党の政策のなかでも重点項目とされるものを盛り込んだこと、また、「働く人」「女性」「若者」など有権者の属性によって関心事が異なることなども考慮して構成案を考えたと説明した。
意見交換では、「民進党が目指す社会の全体像を示した上で各政策を示しては」「北海道5区の衆院補選で池田候補が使った『普通の人から豊かになろう』のような、分かりやすいキャッチフレーズを」「マニフェストを読んだ人が明るく、楽しく、元気になるような工夫を」など多くの意見が出された。