岡田克也代表は11日午後、滋賀県草津市で開かれた街頭演説会で、夏の参院選に民進党公認で立候補予定の林久美子参院議員とともに演説し、民進党への支持を訴えた。
林議員は、「2期12年、私が政治活動を続けることができたのは、これまで雨の日も、風の日も、一緒に走ってきてくれた皆さんのおかげだ」と、集まった支持者らに謝辞を述べた上で、「私は、何としてもこの国の政治のあり方をここで変えていきたいと思う。安倍政権がスタートしても、日本は何も良くなっていないという声しか聞かない。滋賀県ではこの間、企業の15%が廃業・倒産に追い込まれ、働く人の4割は非正規の状態におかれている。待機児童の問題は東京だけの問題ではなく、ここ滋賀県でも深刻さを増している。そのような状況の中個人消費は伸びず、いくら金融緩和をして財政出動しても日本経済は元気にならない。今本当に必要な景気対策は生活の安心を作ることだ」と指摘した。
これからしっかりと取り組みたい政策課題として、(1)老後の安心を作ること。年金をマネーゲームのようにもて遊ぶのではなく、持続可能な年金制度をもう一度つくりだす(2)働くことをもっと大事にする。将来が見通せるように、原則は正規雇用とし、人生設計ができる環境をつくる(3)子どもたちにわくわくするような夢や希望をもって成長できる環境をつくる――の3つを示し、「人に投資をする政治、人を大事にする政治を行っていきたい」と訴えた。
岡田代表は、「今度の参院選は、これまで行われた参院選の中でも、歴史に残る大事な選挙だ。大きな分かれ道に来ており、ここで道を誤ると取り返しのつかないことになる」と述べ、強い危機感を持って参院選に臨む決意を表明した。
「昨年強引に成立させた安保法制について安倍総理は、『白紙に戻れば、日米同盟は壊れてしまう』と言っているらしい。私は今月10日にケネディ駐日米大使と会談し、その席で、『われわれは民主国家だ。憲法違反の法律を認めるわけにはいかない。だからこの安保法制は白紙に戻すが、それでも日米同盟の重要さは変わるものではない』と伝えた。日本の総理が日米同盟が危うくなるなどと軽々に発言する姿勢は、総理大臣として無責任だ」と述べ、安倍総理の姿勢を厳しく批判。「安倍政権の暴走を止めるために、民進党をいっそう支援してほしい」と呼びかけた。
演説会には滋賀県連代表の田島一成衆院議員、小川泰江滋賀3区総支部長も参加した。