枝野幸男幹事長は19日、長崎県佐世保市を訪れ、参院選長崎県選挙区に党公認で立候補予定の西岡秀子さんの街頭演説会に参加し激励した。

西岡秀子予定候補

西岡秀子予定候補

 西岡予定候補は故西岡武夫元参院議長の長女であり秘書も務めた。冒頭に「父武夫が佐世保市民に長い間ご厚情たまわり国政に送っていただいた」とあいさつした後に「安倍政権はあらゆるところでルールを無視した筋の通らない政権運営をしている」と断じ「今ほど国民の声、県民の声が届かない政治は見たことがない」と述べた。続けて「アベノミクス、1億総活躍社会、地方創生、フレーズは目新しいが、地方に暮らすものには何の恩恵もなかったのが実感。今の政権運営は、長年見続けてきた自民党政治の問題先送りの構図そのもの。いまの自民党政権に本当の国民のための真の改革は到底出来ない」と自民党政権を徹底的に批判した。また民進党についても「旧民主党時代に、皆さまの期待を裏切った。信頼を取り戻すところまでは来ていない。そういう状況の中、1強政治だからこそバランスの取れた政治体制が必要だと思う。もう少しバランスの取れた政治体制にすることで国民の声が政治に届いていくと思う」と信頼はまだ回復していないが、1強政治に対抗する勢力として民進党の必要性を説いた。

枝野幹事長

枝野幹事長

 枝野幹事長は高齢者のお金の使い方が経済回復につながることを説いた。「麻生さんがとんでもない暴言を吐いた。半分は正しい。高齢者の方にお金を使っていただかないと物は売れない。高齢者の方には少なからず貯えを持っている方がたくさんいる。老後に備えてコツコツと貯めてきた方が大部分。これが老後になっても老後のためで使えない。これはおかしい。全部使ってくださいとは言わない。10年20年の計画で使っていただければご本人も幸せ。なぜ老後のためのお金を使ってくれないか。年金、医療、介護、将来への不安が大きいから。90歳で老後の不安はおかしいと麻生さんは言ったが、その不安を感じられないのが自民党政権。人生100年が当たり前の時代で子供や孫に迷惑をかけたくないが、寝たきりになったらどうしようという不安がある。この不安を自民党政権は分かっていない」と自民党が高齢者の不安を受け止めていないことを指摘した。そして「ちょっとずつ切り崩してほしい。高齢者の預貯金を20年計画で半分使ってください。これだけで1年間で最低15兆円消費が伸びる。だから、老後の安心は景気経済対策になる。このことに気づいていないから(自民党は)対案がないという。カンフル剤はアベノミクスでやった。本質的なことをやっていないから経済回復しない」とアベノミクスに代わりうる本質的な経済対策をしていくべきと強く訴えた。

西岡秀子街頭演説会