参院選が公示された22日、民進党の岡田克也代表は東京都選挙区から党公認で立候補した小川敏夫候補の応援のために新宿区内の百貨店前で街頭演説を行い、「国会の鬼検事と言われ、不正を許さない小川敏夫候補を引き続き国会に送っていただきたい」と支援を訴えた。長妻昭代表代行、柿沢未途衆院議員らも応援演説を行った。
岡田克也代表
岡田代表は、「与党に3分の2を絶対に取らせてはいけない。3分の2になれば憲法改正だ。安倍総理が今目指しているのは、憲法9条を改正し海外で制限なく集団的自衛権を行使できる国にしようとしている。皆さんそれで本当にいいのですか」と呼びかけた。そして自らの役割について「野党第1党の代表として、何が何でも3分の2を許してはならないという思いだ」と参院選に対する決意を示した。
そして3分の2を阻止するために、32ある1人区では「市民と野党各党が協力して候補者を1人に絞って、与党と戦っている。今度の参院選では、巨大与党に対してはっきり『ノー』を突きつけようではありませんか。安倍さんの好きなようにはさせない。民進党が中心になって皆で力を合わせ、『新しい政治を始める』。そのために私たちに力を貸してください」と強く訴えた。
小川敏夫候補
法曹界出身で国会の場で長年「政治とカネ」の問題を追及してきた小川敏夫候補は、舛添都知事の政治資金流用問題について「不正を許さない。徹底的に追及していく」と力を込めた。そして甘利前大臣の問題については「悪質だ。政治家が業者から金をもらって口利きをし、それで役所から業者にお金が出ている。こんな癒着の構造は許されるわけがない。この利権と癒着の構造に徹底的にメスを入れる。国会では鬼検事となって、しっかり取り組む」との決意を表明した。