枝野幸男幹事長は25日、岡山市内を訪れて、黒石健太郎候補の街頭演説会に参加し激励をした。
枝野幸男幹事長
「江田五月先生の大事な議席をしっかりと黒石さんにつないでもらわなければいけない。なんとか相手に追いついて追い越してもらわなければいけないので岡山に来た」と枝野幹事長。この選挙で問われているのは2つのテーマだとし、次のように述べた。「まず一つは経済政策の転換。普通の人が豊かになるよう、人へ投資する経済に変えていかなければ格差貧困が広がり、不安定になる」。「もう一つは、憲法。自民党の憲法改正草案は戦前回帰だと言われるが、甘い。あれならまだ明治憲法の方がよっぽどましだ。それよりも時代錯誤のとんでもないものを出して、それで選挙で白紙委任してください。こんなことしたら本当に歯止めがかからなくなる」と改憲勢力に議席を3分の2をとらせることの危機感を訴えた。
「江田先生の守ってきた議席をなんとしても守らなければいけない。黒石候補は若いし元気がある。皆さんの支援をいただければ残り2週間ちょっとで必ず追いつける。黒石候補のためでも、民進党のためでも、江田先生のためでもない。ふるさとの明日のために、皆さんのお子さんやお孫さんが平和の中で安心して暮らすために、その日本を伝えて行くために、さらなる大きな力を黒石候補にお寄せいただきたい」と、さらなる支援を呼びかけた。
黒石健太郎候補
黒石候補は32歳の若さ。「すべての人が、未来に希望を持てる社会を創る」と決意し起業するなど、若さに加えて経験と実績とバイタリティーがある。「2期連続で自民党の推薦の猪瀬さん舛添さんと『政治とカネ』の問題で辞職をしていく。さすがにおかしいんじゃないか。いい加減歯止めをかけていこう。なんで、こんなことが起こるのか。やっぱり一つの政党だけが強すぎるとこういうことが起こる」と『政治のカネ』の問題に厳しく言及。与党のおごりを正すためにも政権交代可能な受け皿の必要性を訴えた。そして「この岡山選挙区では厳しい戦いを強いられている。現時点では負けているが、みなさんの力を借りて野党の力を結集した結果、猛烈に追い上げることができている」と話し、残りの選挙戦で挽回していく決意を力強く訴えた。
江田五月最高顧問
江田最高顧問は先の敗戦後に日本が復興してきたことに言及して「私たちの基礎に立ったのは今の憲法ではないか。そのことをお伝えしたい。憲法でこの国をつくってきたのではないか。もっと誇りを持たなければいけない。あの戦争を思い出したら、平和、民主主義、立憲主義を生かすことが問われているのではないか。40年政界でやってきて黒石候補にバトンタッチしたいのがその志。岡山から志を消さないでほしい。市民と多くの野党の皆さんと頑張っている。皆の思いを一つにこの議席を引き継がせていただきたい」と自身が7月で政界から引退することを念頭に黒石候補へ引き継ぐ志を訴えた。