枝野幸男幹事長は29日午後、愛知県名古屋市で街頭演説を行い、「斉藤よしたか候補を引き続き国会に送ってほしい」と訴えた。近藤昭一衆院議員も斉藤候補への支持を訴えた。
斉藤よしたか候補
斉藤候補は、憲法改正問題について、「この選挙で、平和の問題は避けては通れない。このままの選挙情勢では自公など改憲勢力で3分の2を取ってしまう。私は、国民の皆さんが望むのであれば、憲法改正をやればいいと思う。安倍総理は自民党の総裁として、憲法のどの条文のどこをどう変えると今回の選挙で訴えてこの選挙を戦うべきだ。それをやらないで参院選が終わってみたら大きな議席を得て、途端に憲法改正にかじを切ることはフェアではない。政治家として誠実ではない。やりたいのであれば、真っ向から国民の皆さんにこのことを問うべきだ」「国民の皆さんには、ぜひ一歩立ち止まっていただきたい。このままでいいのかをもう一度熟慮してほしい」などと説いた。
教員出身の斉藤候補は、参院議員1期目の6年間、日本の奨学金制度の問題点を指摘し続けてきた。「給付型の奨学金は世界中どこの国でもやっていて、やっていないのは日本だけ。私たちは、民主党政権時代に、導入する段取りをつけていたが、12年冬の衆院総選挙で負けて下野し、先送りされてしまった。あれから4年が経っているが、自民党にはやる気がない。子どもたちの学びのためにお金を使おうという気がない。子どもたちは私たちの未来だ。そんな社会をつくるため、私たちに大きな力を与えてほしい」と訴えた。
枝野幸男幹事長
枝野幹事長は、「私たちは、安定した働き方の人たちを増やしていく。賃金の底上げをしていく。安心して子どもを産み育てることが出来るようにする。高齢者の皆さんが、老後の蓄えを元気なうちに使っていただくようにする。普通の皆さんが、財布のひもを緩められる状況を作っていく。私たち民進党は、そういった地に足の着いた、しっかりとした一人ひとりの普通の人を豊かにしていく政策を一貫して訴え、前に進めていく」「この国の政治にとっての大きなテーマは次世代を育てていくこと。どんなに金融で目先のことをやっても、人の力ほどではない。斉藤候補は、その人を育てる教育についてしっかりと取り組んできた。皆さんの力で、引き続き斉藤候補を国会に送ってほしい」などと訴えた。