岡田克也代表は2日、滋賀県草津市で参院選党公認の林久美子候補の応援演説を行った。
林久美子候補
「人がしっかり育つ国をつくりたい。2期12年間、そういう思いで取り組んできた」と3期目を目指す林久美子候補は演説を始めた。「これだけ少子化が問題になっている。子どもをあと1人、もう1人持ちたくても、どんどん非正規雇用が増えて、不安定で、低賃金な労働環境ばかりになったらどうか。将来の見通しはたつのか。子どもが持てるのか」と林候補は労働環境が不安定化する状況下で少子化がさらに深刻化することを懸念。「まず皆さんの働く環境をしっかりと守ることに努めていきたい。そのうえで、子どもたちが置かれた状況、保護者の経済力によらずに安心して夢にチャレンジできる社会を作りたい」と訴えた。林候補は続けて「この国は教育費にお金がかかりすぎる。幼稚園、保育所の費用、大学の学費などの経済的な負担が大きい。でも、やっぱり子どもたちがこの国の未来だから、人に投資する政治をさせてほしい」と訴えた。民主党政権時代の実績にも触れて「わずか3年3カ月の民主党政権だったが、あの時に、川端文科大臣の下で高校授業料無償化ができた。1人親家庭への児童扶養手当はこれまで母子家庭だけだったが、あの時に父子家庭にも手当が出るようになった。まさに道半ばだった。どうか、人が育つ国を作る力を与えていただきたい」と訴えた。
最後に林候補は「これ以上、総理のイエスマンを増やしてもどうにもならない。おかしいことはおかしいと、はっきりものを言う政治勢力が必要。この住民自治が生まれた滋賀県の1議席は、働く皆さんとともにある林久美子に託していただきたい。力を与えていただきたい」と支援を求めた。
岡田克也代表
「滋賀は本当に大事な選挙区。いま林久美子はまだ相手を追いかけている状態。どうか皆さん残り1週間、この1週間のどこかで追いついて追い越す、1票でいいから勝つ。その気概をもって、皆さんからさらに輪を大きく広げていただきたい。最重点候補として全力を挙げて支援していく。よろしくお願いします」と林候補追い上げのための支援を聴衆に訴えて岡田代表は演説を始めた。
「気が付いたら今年は円安から円高へと状況は変わっている。輸出関連企業のトップであるトヨタ自動車は昨年は史上最高益だった。だが、今年は4割減益だそうだ。もう、『潮目は変わった』とトヨタの社長が言っている。アベノミクスの前提がもう変わってきた」と円安株高で一定の支持を得てきたアベノミクスの前提が崩れつつあること岡田代表は説いた。「大事なことは国民一人ひとりが安心して生活できる状況を政治がどう作り出していくか。将来の不安をいかに少なくしていくか。そのことがなければ貯えがあっても安心して使える状況にはならない。だからいま消費が死んでいる」
「6人に1人が貧困。そんな国は日本だけ。政策の軸が歪んでるからこうなるんじゃないか。恥ずかしい話だ。子どもたちが学びたくても学べない。食事さえ十分とれない人が増えている。こんな流れ変えていかなければいけない。旧民主党政権時代、保育園の質や量の充実、子ども手当の充実、そういった路線をしっかり引いてきた。もっと前に進めようじゃないか」と旧民主党政権時代に引いた路線を自信をもって説明し、その流れをもっと前に進めることを訴えた。
岡田代表は最後に、「まだ投票先を決めていない人もたくさんいる。投票に行かないつもりの人もいる。しっかり呼びかければ呼びかけるほど結果は出る。だから皆さんのさらなる力添えを選挙区は林久美子に、比例代表は民進党か民進党の候補者に、皆さんの力をぜひお願いしたい。皆さんの力で1週間で追いつき追い越すために、最後の最後まで死力を尽くして頑張ろう」と訴えた。