長妻昭代表代行は2日、長崎県佐世保市で開かれた西岡秀子候補の決起集会に参加した。
長妻昭代表代行
長妻代表代行は西岡候補を「信念の人」と紹介し、「女性の力をもっと国会で発揮してもらわなければいけない。日本の国会に占める女性議員はたった1割しかない。子育て予算や教育予算を重点化するには、女性の力が必要だ」と述べ、「われわれは多様な価値を認めて多くの皆さんの知恵を生かしていく社会をつくりたい。ぜひその象徴である西岡秀子さんに皆さんの力を貸してほしい」と訴えた。
その上で、「ミスター年金」の異名を持つ長妻代表代行は、昨年度の年金運用の損失額が5兆円を超えると報じられたことについて「すごく腹が立つ話。皆さんは、投資のために年金保険料を納めているわけではない。 国民一人ひとりの人生や生活、社会保障をあまりに軽く見ている」と批判。また、非正規雇用が4割にも達する現状に「簡単に解雇され、働く人のスキルも上がらず、日本企業の労働生産性も下った。働く人を大切にすることで、格差を小さくして人々の能力の発揮を促すことができる」と主張し、「格差を拡大させるアベノミクスを続けていくのか、格差を小さくする方向に転換していくのか、この選択だ」と訴えた。
西岡秀子候補
西岡秀子候補は、「今回の選挙は日本の未来を決する、大きな分かれ目となる選挙」と述べ、また、18歳選挙権の実施について「若い皆さんが自分自身の権利を行使し、役割を果たすことで、日本の政治、未来を自分の手で変えていくことができる、そういう選挙にしなければならない」と主張した。
その上で、故・西岡武夫参院議長を父とする西岡候補は「父の政治家としての歩みを間近に見ることを通じて日本の政治を見てきたが、今ほど国民、県民の声が届かない政治はなかった」「アベノミクス、1億総活躍、地方創生。新しいフレーズは踊るが、その実態は私たちが長年見てきた自民党の問題先送りの構図そのものだ」と強く批判。「政治家は、国民のため、県民の皆さんのために自分自身が何をすべきか、その1点だけを考えて、国民の声、県民の声を政治の場に届ける、その原点に立ち戻って『私心のない政治』に全力で取り組む決意だ。私に6年間国会で働くチャンスを与えてほしい」と訴えた。