枝野幸男幹事長は4日、滋賀県長浜市内で林久美子候補とともに街頭宣伝車に乗り込んでマイクを握り、また、同市内の一角で街頭演説を行って林候補への支援を呼びかけた。

枝野幸男幹事長

枝野幹事長と林久美子候補

 枝野幹事長は「今この国がやらなければいけない課題は、老後の安心、子育て支援、雇用の安定、経済の立て直し、地域の活性化だ。安倍総理はそれを放り投げて憲法改正をやりたがっている。3分の2議席を与えたら皆さんの生活は後回しだ。それを止めなければ」と力を込め、「林久美子さんは現職として暮らしの声、地域の声を国会でぶつけてきた。ぜひ暮らしを守るための、平和を守るための、年金を守るための1票を林久美子さんにお寄せいただきたい」と訴えた。 

林久美子候補

林候補

 林久美子候補は、昨年度の年金積立金の5兆円超の運用損失に触れ、「安倍総理は国会で、『運用に失敗したら年金を減らす』と答弁した。冗談じゃない。爪に火を灯すように年金を大事に使って日々暮らしている国民の暮らしが見えていない。そんな人に皆さんの年金の運用をやらせるわけにはいかない」と怒りの声を上げた。

演説を聞いていた方から激励を受ける

演説を聞いていた方から激励を受ける

 憲法と平和の問題では、広島・長崎の原爆投下前に、滋賀県大津市に模擬原爆が投下され多くの命が失われた中で、ある集落には9歳と4歳の幼い命が奪われことへの慰霊碑が立っているたことを紹介。「戦争で多くの人が家族を失い、生活をズタズタにされ、未来を奪われた。だから先人の皆さんは、この国の平和を懸命に守ってきた。それを安倍総理に壊させるわけにはいかない」と力を込めた。

 その上で「今の自民党に、安倍総理に物申せる議員は1人もいない。この滋賀で自民党候補が勝ったら安倍総理の言いなりだ。これ以上イエスマンはいらない」「年金への不安や平和への思いを国政に届ける役割を、林久美子に与えてほしい」と訴えた。

【枝野幹事長への記者団の取材】

枝野幹事長

 枝野幸男幹事長は街頭演説を終えて記者団の取材に応じた。記者団から、1人区での無所属候補の苦戦が目立つがどう挽回するかと問われ、「苦戦しているのではなく、頑張って接戦まで持ち込んできているという認識だ。ここまでの傾向をさらに強めていけば(議席獲得に)届くところが多いと思っている。最後の1週間は運動量と熱量の勝負だ」と語った。

 滋賀県の情勢については「大変な激戦になっている。ただ、十分に届くところにいると思っているので、まだ投票先を決めていない皆さん、投票に行くかどうか迷っている皆さんに、しっかりアピールできれば必ず届く。まさに運動量と熱量の問題だ」と強調した。