山尾志桜里政務調査会長は9日午前、参院選大分選挙区から民進党公認で立候補している足立信也候補の応援演説をJR別府駅前で行い、「大分は、皆さんの1票で勝ちをもぎ取れる。最後の最後、皆さんの力を貸してください。安倍総理、国民の声を聞け、国民の声が届く政治をという方は足立さんに1票を」と呼びかけた。また、母方の祖母が別府出身だと紹介し、「私にとって大事なこの場所から足立さんを国会に戻してほしい」と訴えた。
足立信也候補
「今回の参院選挙は戦後最大の分岐点」だと訴えた足立候補は、「安倍政権のもとで格差の拡大が止まらない。この道を力強くまっすぐ進むと自民党は訴えているが進めさせてはいけない。今こそ公平公正な負担で社会保障はもちろんのこと、子どもの教育、子育てなど、若者政策に国がもっと力を入れる形に変えていく、地方、中小企業、第1次産業をしっかり支えていく形に変えていくことが重要だ」と力を込め、アベノミクスからの政策転換を主張した。
戦後70年間、「海外で武力行使をしない」としてきた日本の大方針を、立憲主義を無視して1内閣の閣議決定による解釈変更でいとも簡単に大きく転換させてしまったのが安倍政権の本質だと述べ、「他国の戦争に日本が加担できるよう憲法まで変えようとしているのが自民党政権。この暴走をストップさせていく」などと訴えた。
「年金も危ない」と足立議員は危機感を示し、見せかけの株高を演出するために、年金保険料の株式運用比率を安倍政権が倍以上に引き上げた結果、年金積立金の巨額損失を招いている現状を挙げ、「一部の豊かな人、一部の業界のための政治を続ける安倍政権をストップし、若者世代に投資し日本全体を元気にしていく政治を、民進党に、足立信也にやらせてほしい」と力を込めて呼びかけた。
山尾志桜里政務調査会長
選挙戦初日の遊説を大分からスタートし、再び別府を訪れた山尾政調会長は、「やはり安倍政治ではだめ。大分の1議席が大事だ。大分の県民の皆さんの声を代表できる議席はたった1つ。総理の子分として政府の方針をただ伝言するだけの人ではなく、国民の皆さんと同じ目線で、皆さんの声を聞き、一つひとつの困りごとや悩みごと、助けてほしいという声を国会にしっかりとぶつけて解決する、これこそが政治家の仕事。それをやってきた足立候補を国会に戻してほしい」と訴えた。
そのうえで、「お金持ちを大金持ちにする政治は7月10日に変えることができる。まじめにコツコツ働いている人の暮らしから底上げしていく、そんな政治に変えることができるチャンスが参院選だ」と語り、的外れで国民に恩恵が及ばないアベノミクスの3本の矢ではなく、(1)高校授業料無償化を実現した旧民主党政権の流れをさらに進め、保育園・幼稚園から大学までの子どもの学びを国が後押しする子育て・教育支援(2)若者が将来に希望を持てる雇用環境の改善(3)年金積立金の半分を国民に相談もなく株式運用に突っ込むような運用をやめさせ、将来不安のない年金制度の確立――の3本柱を実現していくのが民進党だと力を込め、民進党と足立信也候補への支持を呼びかけた。