民進党は2日夕、両院議員総会を党本部で開き、(1)代表選挙規則に基づく特例の適用(2)代表選挙実施についての「民進党代表選挙に関する常任幹事会決定事項」「臨時党大会の招集」――等を了承した。
赤松広隆両院議員総会長は総会の冒頭、参院選挙、東京都知事選挙での取り組みに謝意を示し、活発な議論を呼びかけた。今回の参院議員選挙で当選を果たした新人議員等を一人ひとりと岡田克也代表が握手し、古賀之士、濱口誠、矢田わか子、平山佐知子、伊藤孝恵、杉尾秀哉、宮沢由佳、川合孝典、田名部匡代各議員がそれぞれ自己紹介した。
岡田代表はあいさつの中で、7月30日に開いた自身の記者会見で、次期代表選挙に立候補しない旨を表明したと述べた。代表就任後1年半の間の取り組みとして(1)民主党と維新の党が合流して民進党を結党したこと(2)選挙や国会論戦を通じて野党間の協力という形ができたこと――の2点を挙げ、「(参院議員選挙について)目指すところに比べれば不十分な結果ではあったが、私としてはある程度の結果を得たと思う。次の再生に向けての大きな一歩になったと思っている。そうしたことを考えたときに、私なりに達成感があるということで、ここは歯車をひとつ動かして、総選挙も年内にあるかもしれないので、政権交代できる政治を目指し、新しい体制で進めていただいた方が、日本の政治にとってもわが党にとっても望ましいことではないかと判断した」「今まで支えていただいた皆様に感謝申し上げるとともに、政権交代ある政治への道のりは簡単なことではないと思うが全員野球で進めていきたい。そのための重要な代表選挙だ」と出席議員に呼びかけた。
総会議案に関しては枝野幸男幹事長が説明し、いずれも満場一致で決定・承認した。
民進党結党に当たっての特例措置を定めた代表選挙規則付則第3条に基づき、共同会派に所属する川田龍平参院議員に、代表候補者の推薦人となることと代表選挙で国会議員投票を行う権利を付与することとなった。
代表選挙は(1)党員・サポーターで日本国民である者、党籍を有する自治体議員、所属国会議員の選挙で行う(2)選挙期日を9月15日(木)とし、9月2日(金)に告示する(3)代表選挙実施のための臨時党大会を9月15日(木)に招集する――とする同日の常任幹事会決定を承認した。
続いて両院議員総会を両院議員懇談会に切り替え、第24回参院議員通常選挙総括案について意見交換を行った。