民進党は3日午後、全国幹事会・選挙対策責任者会議を党本部で開き、代表選挙の実施についての説明と参院選挙の総括に関する意見交換を行った。

 岡田克也代表は冒頭のあいさつで「改憲勢力に3分の2の議席を取られ、与党には過半数を取られて、この参院選に負けたというのは疑いのない事実。ただ私としては3年前と比べれば次期総選挙に向けて政権交代可能な足場を作ることができたと思う」と述べた。

岡田代表

 東京都知事選挙については「残念ながら3番手だった。鳥越さんはよく決断したと思っているし、鳥越さんだからここまで戦うことができた。政党が都知事選の枠組みの中でどのように進められるのか、さまざまな課題が残ったのは事実。都連をはじめ関係者の皆さまに懸命にやっていただいたにも関わらず、こういう結果になったことは代表としておわびを申し上げたい。これを一つの糧にして(来年の)都議選に向けて足場をつくっていかなければならない」と述べた。

 また、自身の進退を含めて次期代表選について触れて「参院選が終わってこれまで1年半ほど党の再生に一点集中でやってきたので、いったん気持ちを自由にしていろいろ考えることにした。参院選については達成感もある。新しく民進党になって、代表も新しい人が担うべきと考えて、次回の代表選は出ないことにした。これで民進党第2幕が始まる。任期はあと1カ月半あるので、次の国会に向けて、また10月に衆院補選もあるので、代表としての責任に全力で取り組む。代表選は国民の皆さんにこの党に大きな期待をもっていただけるような選挙にしてほしい」と代表選が盛り上がることに期待を込めてあいさつを終えた。