民進党政務調査会長
大串 博志

 本日、平成28年度2次補正予算が成立した。

 審議を通じて、SBS価格偽装問題など、またしても安倍政権の隠ぺい体質を象徴する問題が噴出した。SBS価格偽装問題は、TPP試算にも影響する大問題であるが、安倍政権は真摯に説明しようとしなかった。

 また、臨時国会直前に、日本銀行が2年で前年比2%の物価上昇としてきた目標をいとも簡単に放棄した。これはアベノミクスの第一の矢である異次元緩和の変更である。だが、これについても安倍総理は「金融政策の具体的な手法は日本銀行に委ねられるべき」と述べるだけで、まともに説明しようとしなかった。

 本補正予算は中身も非常に問題が多い。アベノミクスの失敗を認めず、経済は好調と繰り返し、世界経済にリスクがあるという説明で、2.75兆円もの建設国債を発行して効果のはっきりしない公共事業を実施する一方、台風災害などに対する予算は計上されていない。

 民進党は、このような不誠実な安倍政権の姿勢をただしていくとともに、建設的な提案を重ねることで、自民党に代わり政権を担い得る政党を目指す所存である。


以上

PDF「20161011【談話】平成28年度(2016年度)2次補正予算の成立について」20161011【談話】平成28年度(2016年度)2次補正予算の成立について