埼玉県狭山市で1963年に起きた女子高生殺害事件の犯人とされ無期懲役刑に服しながら自身の無実と再審を訴え続けている石川一雄さん(94年に仮釈放)を支援しようと、東京・日比谷野外音楽堂で28日、「狭山事件の再審を求める市民集会」が開かれ、民進党から小川敏夫参議院議員会長が出席しあいさつした。
小川議員は、「石川一雄さんの無実獲得のため毎日力強く取り組んでいる皆さまに深く敬意を表する。不当な捜査、冤罪事件をきちんとなくすべく早期に実現したい、私もその思いだ。本事件の背景には部落差別の問題があり、差別の解消、人権の確立は基本中の基本である。部落差別解消法を今国会で成立させるべくしっかり取り組んでまいりたい」と力強く述べた。
同集会実行委員会世話人の組坂繁之部落解放同盟中央本部委員長は「石川一雄さんの不当判決から42年。『見えない手錠』を外すため、この冤罪・狭山事件の一日も早い再審闘争を勝ち取っていかなければならない」とあいさつした。