民進党、共産党、自由党、社民党の野党4党の国会対策委員長が10日午前、国会内で会談した。
会談終了後に定例記者会見を開いた民進党の山井和則国会対策委員長は、「4日のTPP特別委員会での採決は前代未聞の強行採決で無効であり、まだ本会議上程をする状態ではないので、今日の本会議採決は認めない。本会議が開かれる直前まで強行採決阻止を頑張る。本会議直前まで山本農水大臣の辞任を求め続けるが、辞任がかなわない場合は、本会議直前に山本農水大臣の不信任決議案を4党共同で提出する」と述べた。
他に野党国対委員長会談で確認したこととして、(1)4党提出の長時間労働規制法案の早期成立を図る(2)年金カット法案の成立阻止(3)駆けつけ警護の問題――の3点を挙げ、これらの問題について4党連携して今後国会で取り組むことを確認したことを明かした。
アメリカでトランプ氏が大統領選に勝利して国際情勢が変わったにもかかわらずTPPに対する姿勢が変わっていない安倍政権の進め方について記者から問われると、「衆参ともに多数を握っているおごりかと思う。国民の理解、国際的な見方というものを冷静に謙虚に考えたら今日、強行採決するのはあり得ない」と述べた。