民進党は15日午後、「ムダ遣い解消プロジェクトチーム――ダレノ(誰の)ミクスプロジェクト」(江田憲司座長=党代表代行)の第3回会合を国会内で開き、会計検査院の担当者から会計検査と検査報告の概要、2015年度決算検査報告について説明を聞いた。
江田座長は冒頭のあいさつで「本日は、先週出た2015年度の検査報告について意見交換をする。455件、1兆2189億円の無駄遣いの指摘は過去2番目に多い金額と聞いている」と述べた。江田座長は具体的事例も挙げて、「特に預金保険機構に行き場のない剰余金が1兆900億円も積まれている。これについては、しっかり国庫返納への道を開いていくのがわれわれの責務。震災復興の美名のもとに偽造領収書や水増し請求が1億7000万円の不当な額と指摘され、国庫への返還対象とされている。さらに甘利前大臣の金銭授受問題にからむURの補償交渉の中で不正経理があったことも指摘されているし、いま過労自殺問題で世間をにぎわしている電通について2271万円の過大給付が指摘されている」と説明した。そうした会計検査院に指摘された問題を踏まえて江田代表代行は、「われわれプロジェクトとしては消費増税先送りで介護、年金、子育て支援など『人への投資』予算が安倍政権下で先送りされている中で、無駄遣いの解消を図って財源を見つけていくことが責務として担わされている」と当プロジェクトの目的を語った。
その後、会計検査院担当者からの説明を聞いて質疑応答を行い、預金保険機構や電通の問題等について議論した。