野田佳彦幹事長は17日、全国商工会連合会が東京都内で開いた「第56回商工会全国大会」に出席しあいさつした。

 商工会は、商工会法に基づき主に町村部に設立された公的団体で、全国に1667の商工会がある。会員は様々な業種の事業者等で全国約85万事業者等が加入している。

 野田幹事長は冒頭、全国大会の盛会への祝意を述べた後、「中小企業は日本経済の底力であり原動力。100年以上続く長寿企業、世界4万社のうち日本法人2万7千社、200年以上続くのは世界5千社のうち日本法人3千社という状況で、長続きして日本を支えてきたのは間違いなく中小企業だ」と紹介し、「これからの経済を考えるとき大企業が元気になれば、いずれ中小にもお金が回るという発想は間違いだ。長年にわたり地域で頑張って日本経済をけん引してきた中小企業が、より元気になるのが経済政策の基本中の基本だ」と力強く述べた。

第56回商工会全国大会

第56回商工会全国大会

 そのうえで、「地域の皆さんと話していて一番心配されているのは外形標準課税の中小企業への適用拡大。もう一つは社会保険料の事業主負担が重いということ。正社員を増やしたいがこれが足かせとなり困難な状況だと。民進党は『中小企業社会保険料負担軽減法案』を提出しており、与党が賛成すれば通るという状況なので、どうか皆さん力を貸していただきたい」と訴えた。最後に「阻むものは阻む、皆さんが望むことを実現する、そういう民進党として頑張っていくことをお誓いするので、地域では与党のみならず野党もバランスよくご支援いただきたい」と呼びかけると、参加者から大きな拍手を受けた。