難病やがん等の長期慢性疾患、小児慢性疾患の患者団体が22日、医療・介護・福祉の将来に向け患者・家族の視点から国民に発信するため「全国患者・家族集会2016」を国会内で開き、参院で民進党と統一会派を組む川田龍平参院議員が出席して会派を代表する立場であいさつした。
川田議員は、自身も血友病という難病を抱え生まれながらに医療と付き合ってきた経験を踏まえ、「高額な医療費、医薬品の問題が話題となり、当たり前に医療を受ける権利があるのに高い薬を使うことが心苦しく思う状況になっている。また7月26日に相模原市内の障害者施設で起きた痛ましい事件の背景に優生思想があるのではないか。腎臓病の人工透析患者に対する暴言ブログ等の社会風潮にも、難病や慢性疾患を抱える方々にはとても不安な社会になっている」などと述べた。
そのうえで、「私たちは共に生きる社会、誰もが当たり前に暮らせる社会をどうすれば作れるのか、共生社会実現に向けた政策作りに取り組んでいる」と民進党の考えも紹介し、また自身の問題意識として、「2019年に見込まれる難病法の見直しに向け、当事者の皆さんの声をしっかり聴いて、ともに作り上げたいと思うし、小児慢性疾患の子どもたちが成人になると医療費をはじめ様々な助成を受けられなくなる問題、これもしっかり解決しないといけない。さらに、いま難病と認められていない患者さんへの支援のあり方やがんの問題についても取り組んでいきたい」などと述べ、様々な課題について、患者家族の皆さんとともに取り組む決意を表明した。