党青年局と党全国青年委員会は4日、名古屋市内で「白血病と骨髄移植」をテーマに公開セミナー「民進党大学」を開催し、ドナー登録の現状と課題について意見交換を行った。国会議員6人、自治体議員33人を含め120人が参加。11月3日に急性混合性白血病で亡くなった名古屋市会議員の日比健太郎さんを病床で支えた妻の日比美咲さんも駆けつけ、夫が目指した、苦しむ人々に寄り添う社会の実現に向けて活動を引き継いでいく決意を述べた。
党青年局と党全国青年委員会では、日比健太郎さんの遺志を受け継ぎ、健太郎さんが生前に遺したメッセージを基に作成した骨髄ドナー登録推進プラン(通称「日比プラン」)を実行している。今回の公開セミナーもその一環で、「すべての白血病患者が速やかに骨髄移植できる社会づくり」のための政策立案につなげることを目的に開催した。
長年医療現場の最前線で取材し、骨髄移植の問題点を世間に伝えてきたジャーナリスト・安藤明夫さん(中日新聞編集委員)、愛知で患者やそのご家族に寄り添った活動を続けてきた水谷久美さん(あいち骨髄バンクを支援する会事務局長)、党青年局副局長の大西健介衆院議員、日比さんが秘書を務め、長年苦楽を共にしてきた古川元久衆院議員がパネリストとして出演した。コーディネーターは青年局副局長の伊藤孝恵参院議員が務め、冒頭に大塚耕平愛知県連代表と初鹿明博青年局長があいさつした。総合司会は党愛知県連青年委員長の鳴海康裕愛知県議会議員が務めた。
パネル討論は、白血病や骨髄移植の現状について安藤さんと水谷さんから若年層ドナーの減少、家族やドナー提供者が抱える経済的負担などについて問題提起を受け、その提起に対して、参加した国会議員や地方議員が、自分たちがなすべき活動と実現すべき施策を提案。元患者や元ドナーも参加し、自身の経験を語った。
今回のパネル討論をもとに、日比健太郎さんが目指した「全ての白血病患者が速やかに骨髄移植できる社会づくり」のための政策づくりを今後党愛知県連、党青年局、全国青年委員会が協力して進めていく。