蓮舫代表は10日午後、18日に投開票が行われる名古屋市会議員補欠選挙に立候補している日比美咲候補を応援するため、名古屋市名東区内で街頭演説を行い、日比候補への投票を訴えた。
日比候補は演説会に集まった支援者らに向けての演説で、「私の夫、日比健太郎が先月、急性白血病で亡くなった。それから夫に代わり様々な場所で訴えさせていただく機会に恵まれ、たくさんの方に声をかけていただいた。それらの声から、私の夫は名古屋市政にどれほど真剣に向き合い、この街をより良くしようとしてきたかを実感した。私が息子とともに住むこの名東区を、皆さんの声を市政に届け、良いまちにしたい」「名東区というまちを子どもを産み育てやすいまちに、子どもたちの居場所があり、そこで働くお母さんや在宅で子育てするお母さんを政治の力でしっかりとサポートしていきたい」と、出馬に当たっての思いを述べた。
日比候補はまた、「自らの病を公表した夫は、骨髄バンクや臍帯血バンクの普及・啓発、難病と闘う患者やその家族に寄り添う政策を入院先のベッドの上から訴えてきた。それを私は一番近くから見て、この思い、この最後の願いだけは絶対に無駄にしてはならないと決意した」と話し、夫、日比健太郎の思いをつないで全力をあげる決意を表明した。
蓮舫代表は、「私は命を守る政治をしたい。日比健太郎さんのことを聞いて、心の底からそう思った。まだ35歳。どういう思いだったでしょうか。日比美咲さんが今回決断をしてくれた。政治経験がないとか、何ができるのかなどの声を聴きながら、それでも夫がこれまで歩んできた道を確実に継いでいけるのは自分しかいないとの思いで手を挙げた日比美咲さんに、どうか名東区の皆さんの大きな力を与えて欲しい」と訴えた。
終盤を迎えた臨時国会の状況についても言及し、「なぜカジノ法案の採決を急ぎ、議論をしないのか。なぜ国民の声に耳を傾けないのか。ギャンブル依存症の問題が何も解決しないうちに、5時間半あまりの時間で審議を打ち切って、数の力で通していくなら国会はいらない。私たちは同じ議員立法でも、国民の皆さんが求めている内容を優先すべきだと声を上げている。働き方を大切にする長時間労働を規制する法案を私たちも出している」と説明し、民進党への支持を訴えた。