民進党は12日、2017年度定期党大会を東京都内で開いた。
大会実行委員会事務局長の坂本祐之輔衆院議員が大会の開会を宣言。続いて菊田真紀子衆院議員、足立信也参院議員が大会議長に全会一致で選出された。
両議長のあいさつに続き、東日本大震災で犠牲になられた方の冥福を祈って黙とうが行われた。
次に、民進党の立党の原点を再確認するため綱領の斉唱が行われ、平山佐知子参議院議員と青年局の4人の自治体議員が登壇し斉唱をリードした。
大会主催者を代表して大会実行委員長の長浜博行参院議員が「会場にいる皆さんと力をあわせ、細川政権、民主党政権に続いて3度目の政権交代を実現するために心を一つにしてこの大会を成功させたい」とあいさつしたのち、足立議長が「本大会の代議員総数が367人、そのうち337人が受付を済ませており、過半数の要件を満たしている」として、大会の成立を宣言した。
■日本労働組合総連合会 神津里季生会長
重要なことは、一つひとつの課題に対して真摯(しんし)に議論を尽くすこと。議論の結果を受け入れ、皆が一丸となって対応していくことだ。このことがあらためて世界共通の課題となっている。民進党のエネルギー・環境政策は、苦労の末まとめあげた政策を堅持されて今日に至ったと考える。働き方改革の時間外労働の上限時間設定は、労基法制定70年の歴史の中で大きな「改革」だ。次期総選挙勝利に向け、蓮舫代表を筆頭に、民進党の皆さん方が大きな発展に向かうことを心より願う。私たちにとっては民進党しかない。ともに頑張ろう。
(動画 https://www.youtube.com/watch?v=FHb3L9x8yF8)
■慶應義塾大学経済学部 井手英策教授
必死に働くなかで自分自身で明日の暮らしを何とかする、自己責任の社会を僕たちは生きている。人間同士が分断され、生きることが苦痛と感じるような社会を子どもたちに絶対に残すわけにはいかない。貧しい人だけでなくあらゆる人の生活を保障していく。期待できない経済成長に依存するのではなく、将来の不安を取り除けるような新しいモデルを示してこそ、アベノミクスへの対立軸たり得るのではないか。自己責任の恐怖におびえる国から、生まれてよかったと心底思える国に変えてほしい。
(動画 https://www.youtube.com/watch?v=fE0jOpOA9IU)
■NPOキッズドア 渡辺由美子理事長
日本の子どもの貧困という課題に取り組んでいる。家庭環境の不安定な15歳について、世界各国と同じように、義務教育を終えてもまだまだ社会が支えるべきだ。例えば児童手当。なぜか15歳までしかないが、高校に行くにはお金がかかる。通学定期が買えなくて、高校をやめてしまう子がいるという現実がある。そんななかで児童手当の拡充や給付型奨学金もようやくできたが、まだまだ足りない。教育無償化の話が出ているが、そういうこともぜひやっていただければと思う。
(動画 https://www.youtube.com/watch?v=QS_I324T84o)
■駐日アイルランド大使 アン・バリントン閣下
「2016年グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」で、アイルランドは世界6位で日本は111位。日本が評価を改善できる分野の一つは、国会議員の女性比率だ。アイルランドでは2012年に可決された法律で、立候補者の少なくとも30%が男性、少なくとも30%が女性でなければならないと規定した。今年の国際女性デーのスローガンは「変革のために大胆であれ」。おそらくこれは民進党にとっても、より多くの女性を国会に送りだすために、すばらしいスローガンとなるのではないか。
(動画 https://www.youtube.com/watch?v=-W7UJ7iJfwI)