民進、共産、自由、社民の野党4党の国会対策委員長は24日午前に国会内で会談した。
会談後に記者団の取材に応じた山井和則国会対策委員長は、迫田国税庁長官をはじめとする5人の政府関係者等の証人喚問に加え、新たに安倍総理夫人の昭恵氏、松井一郎大阪府知事、そして森友学園の国有地取得交渉時の顧問弁護士であった酒井弁護士の3人の証人喚問を与党に求めることで一致したと会談内容を説明した。
異例と言える現職総理夫人の証人喚問要求に至った理由を問われると山井国対委員長は、「確かに異例のことだと思うし、私たちも総理夫人の証人喚問要求は極めて抑制的に今まで考えていたが、180度真っ向から安倍総理大臣夫人の言い分と籠池理事長の言い分が対立している」と両者の発言の食い違いを理由に挙げた。
さらに山井国対委員長は、「今まで安倍総理大臣が『関わりは全くない。あったら総理大臣を辞める。政治家も辞める』と言っていたように、総理大臣の発言の信頼性にも関わる非常に重大な問題だ」と安倍総理の信用問題に言及した。
昭恵氏が前日の証人喚問後に自らのフェイスブックで自身の考えを表明したことについて感想を求められると、「一般論としてフェイスブックというのは第三者が、例えば役人が原稿を書いても分からないわけだから、一方が証人喚問で発言し、一方がフェイスブックでしか発言しないのはフェアではない」と考えを述べた。そのうえで、「私は、籠池理事長の発言が正しいのか、安倍夫人の発言が正しいのか、現時点では分からないし、国民も分からないと思う。その事実を明らかにする責任が私たちにある以上、証人喚問を求めざるを得ないという結論になった」とあらためて総理夫人の証人喚問要求の理由を語った。