江田憲司代表代行は21日午後、定例の記者会見を国会内で開き、細野議員の代表代行辞任や中川前政務官の自民党離党、天皇退位について発言した。
細野議員が代表代行を辞任し、代表代行が2人体制になったことについて、「大変残念に思っているが、政治家の出処進退は自身の判断なので尊重したい。代表代行の人数に決まりはなく、前岡田代表の下で3人体制だったのでそのままきており、補充するかは代表に一任している。この体制でしっかり執行部として役割を果たしていく」と述べた。
自民党の中川前政務官が離党届けを出したことについては、「まず離党の説明を聞きたい。最近の流行はフェイスブックにぽろっと書いて終わり。それが疑惑を招き、どこまで真実でどこからがうそか分からなくなる。疑惑を招いたら会見を開いて説明責任を果たすのが筋だ」と指摘した。
天皇退位については、「国会見解と政府の特例法がどのくらい一致してくるか今後のポイントだが、与野党参加のもとにまとめられた考えを尊重してもらうしかない。提示される政府案を詳細に検証して、違いがあればしっかり正していきたい。仮に自民党・公明党が押し黙れば、今報道されている通り『安倍官邸の独裁政治、ものを言えない雰囲気』を象徴する事例になる」と懸念を述べた。
中川政務官の辞任で、参院経済産業委会の審議が取りやめになっていることについて、「一委員会の問題ではない。政府参考人招致を多数決で決めたり、参考人質疑を勝手にやる等、今までの国会の常識からすれば、ありえない強行的な運営がされている。衆参3分の2の議席を持っているという数のおごりだ」と強く抗議した。