民進党の山尾志桜里国民運動局長は15日、党東京都総支部連合会会長である松原仁衆院議員、柚木道義衆院議員とともに、7月に実施される東京都議会議員選挙の党公認候補予定者である阿部祐美子(あべ・ゆみこ)品川区議が東京・品川区内で開いた決起集会でスピーチをした。
山尾局長は、「保育園落ちた」のブログがきっかけで、働くママが中心となり待機児童問題の解消を訴える署名を集め、自身がママたちと一緒に厚生労働大臣に直談判した実績を紹介し、「女性たちが私に教えてくれたことは、野党でもできる、特に女性のパワーとつながればもっとできる、社会は変わるし、必ず政治は動かせる――この確信だ」と同じ女性議員である阿部区議を激励した。
松原議員は、「さまざまな都政の闇をディスクローズする、こういった情報公開をわれわれ民進党はかねてから主張している」と都政に対する党の取り組みを紹介し、「都政の執行者と都議会の関係は慣れ合いであってはいけない」などと訴えた。
阿部区議の故郷である岡山県が選挙区の柚木議員は介護問題を取り上げて、「2025年問題を皆さんご存じだろうか。団塊の世代が全員75歳以上になる。7人に1人が認知症、20人に1人が寝たきり生活を余儀なくされる、そういう時代が進んでいくかもしれない」とこれから進んでいく高齢社会の問題を取り上げた。
区議になる前、子育てをしながら新聞記者として働いていた阿部区議は、「子育てや介護、これは一方で働く人たちが働き続けられなく要因でもある。現実の問題として、産み育てることと働くことの親和性を感じてきたが、本当にいま大変な状態。介護している方々、介護離職は年間で10万人。40代、50代の働き盛りの方が職場から去らなければいけないような、そんな状況のままで今の少子化というものにはこの社会は耐えられないと思う。子育てと介護からしっかりと仕組みを変えていく。そして社会を変えていく。このことをしなければ持続可能な私たちの地域社会、持続可能な東京はつくれないのではないか」などと訴えた。