民進党は24日午前、「加計学園疑惑調査チーム」の第3回会合を国会内で開いた。
共同座長の今井雅人衆院議員は冒頭、「先週金曜日に、愛媛県今治市の現地を視察してきた。残念ながら愛媛県庁、今治市役所で、それぞれの首長や担当課長に面会を求めたがお会いできなかった。県庁も市も、文書で質問をいただければ対応できるとのことなので、質問状を出す方向だ」「現地は工事がかなり進んでいる。正式な認可前にこれだけ進んでいることはどういうものかと思った。また近隣住民への説明が不十分で、レベル3の実験が行われた場合にどういう影響が出るかも知らされていない。拙速に行われている」と、加計学園の現地視察について報告をした。
続けて今井議員は、(加計学園の問題を受けて)現地に発足した市民団体について、「この市民団体は、加計学園の獣医学部新設に反対しているものではないが、説明されていないことに疑問を持っている。また税金も使われていることも知らなかった」と紹介。今後は情報交換をしていくと述べた。
同じく共同座長の桜井充議員は、「新しい資料も出てきているので、各委員会でこれからも機会を見つけて質問しなくてはならないと思うが、やはり委員会への安倍総理の出席を求め、追及していくことをやらなければいけない。参院では決算委員会などに安倍総理が出席する場面があるが、それ以外のところでも総理出席を求め、質疑を戦わせていく必要がある。説明が不十分だという世論の声もあるので、安倍総理はそれに答える義務がある」と指摘し、安倍総理への追及を強める考えを示した。
今日の会合では、前回18日に開いた会合で関係省庁に説明を求めたものの、回答できないとして宿題とされていたものへの回答があったが、文科委員会の理事懇で示されたものと同様の回答で、特に新しいものはなかった。また出席した議員からの質問で、調査の仕方などに問題があることが分かり、調査範囲や項目、調査対象者を広げて調査をやり直し、口頭ではなく文書であらためて報告するよう求めた。