榛葉賀津也参院国会対策委員長は26日午後、定例記者会見を国会内で開き、今後の国会対応について考えを語った。

 議院運営委員会が開かれ、5月29日月曜日の本会議開催が決定したと日程を示したうえで、「加計学園、森友学園問題を含めて、共謀罪法案について週明けには徹底的に議論をしていこうとわれわれは思っている。議運で(共謀罪法案の)議論に入ることは当然賛成したが、今までのやり方には厳重な抗議をさせてもらった。衆院では強行採決で送ってきた。加えて、森友学園の時は証人喚問を自民党自ら要求し籠池氏を国会に呼んで追及したにも関わらず、なぜか加計学園の問題は来て話をしたいと発言している前文部科学省事務次官の前川氏の国会招致は参考人としても認められないという。明らかなダブルスタンダードだ」と指摘し、「真相を究明したいのか真相を隠したいのか、同じような事案にも関わらず全く異なる対応は理解できない」との見方を示した。

 5月29日月曜日の参院本会議では、「しっかり総理にはおいでいただいて、本会議場で共謀罪ならびにこれらの疑問についてお答えいただくと同時に、議が整えば火曜日は各委員会が一斉に行われるので文科委員会、農水委員会をはじめ前川前事務次官の参考人招致を(われわれは)求めているので、ぜひ自民党には前川前事務次官に『お越しになりますか』と聞いていただかないと話にならない」と指摘した。参院法務委員会が開催されると安倍総理出席のもとで質疑が行われる見通しであることから「真山勇一理事、小川敏夫参院会長、有田芳生議員がメンバーであるので、総理にさまざまな問題をただしていく」とも語った。

 今後の国会審議について「5月末から6月にかけてさまざまなところで波が高くなる」との見方を示し、自民党の松山国対委員長との間では予算員会と党首討論の開催について了承を得ていることにふれ、「早くその日程を示してほしいと思う」「党首討論は1国会で1回やればいいという話ではないので、今度の開催は衆院なので、衆院でやったら参院でもやれるように環境を整えてほしい」と自民党に前向きな対応を求めていく考えを語った。