榛葉賀津也参院国会対策委員長は7日午後、定例記者会見を国会内で開いた。

 天皇の退位に関する皇室典範については、「付帯決議の採決で、こともあろうか与党自民党の委員が反対をするという、ありえないことが起こった。当初は、静かな環境で真摯(しんし)に議論を重ね、お互いが歩み寄る形で付帯決議を作り上げ、全会一致で可決しようとしてきた。にもかかわらず与党の委員が反対とは、今日までの正副議長のご尽力や全ての議員の努力を踏みにじるような行為だ。賛成できないのなら、事前に会派で通告して委員を代わってもらうことができたはずだ。自民党には猛省を促したい」と強く批判した。

 総理がラジオ番組で「野党が国民の不安をあおる質問ばかりをしている」と発言したことについては、「公共の電波を通じてわれわれの審議を愚弄(ぐろう)したことには変わりない。公明党の秋野法務委員長にはあらためて『あのような発言に対して強く抗議をしてほしい』と要請をした」と述べた。

 また、自民党の松山国対委員長から「明日の内閣委員会の国家戦略特区法を採決してほしい」とお願いがあったことについては、「前川・前事務次官の一連の問題は、衆院の法案採決後に起こった事案であり、審議がまだ足りない。そのため明日の採決には応じることができない旨を伝えた」と報告した。