民進・自民両党の国会対策委員長は16日夕、国会内で会談をした。
会談終了後に記者団からの取材に応じた山井和則国会対策委員長は、(1)予算委員会の集中審議を会期内の17、18日あるいは来週早々に開催すること(2)加計学園問題の真相究明のために萩生田官房副長官と藤原内閣府審議官の証人喚問をすること(3)内閣委員会と文部科学委員会を開いて加計学園問題の真相究明をすること――以上3点と引き続き前川・前文部科学事務次官の証人喚問と安倍昭恵総理大臣夫人の国会招致も自民党の竹下国対委員長に要求したことを明らかにした。
「藤原審議官と萩生田官房副長官の証人喚問については、持ち帰って検討して返事をするということだった。そして予算委員会と文科委員会、内閣委員会の開催に関しては国会も会期末を迎えたので一拍を置きたいと。すぐにやることは考えていないということで、残念ながら現時点ではノーということであった」と自民党側からの返答を説明した。
同日の参院予算委員会での安倍総理の答弁によって、加計学園問題の疑惑は払しょくされたと思うかとの質問に山井国対委員長は、「真正面から答えず、岩盤規制に穴を開けることが重要だという一般論しか答弁していない。問題の本質はそこではなくて、開けた岩盤規制に自らのお友達である加計学園を優遇したのではないかという肝心の疑惑に関しては全く安倍総理は答えられていないし、総理のご意向、官邸の最高レベルという文書が昨日文科省から本物であるということが確認された以上、総理がこの加計学園選定に関わっていた疑いはますます濃くなっている」と語った。そのうえで、「今日の参院予算委員会の総理の答弁では全く説明責任を果たしていると言えない。まさに幕引き、逃げ切りをして、総理は加計学園疑惑から逃げようとしている」と断じた。