蓮舫代表は17日、7月に実施される東京都議選の党公認候補予定者である阿部祐美子(あべ・ゆみこ)品川区議、松原仁都連会長らとともに東京・品川区の武蔵小山駅前で街頭演説を行った。
阿部区議は、品川区議として「4期10年、子育て支援策や教育の問題、高齢者介護、認知症ケア、地域防災など様々な課題に取り組んできた」と述べた。
そして「品川区の仕組みだけでは太刀打ちできない、対応しきれない問題もたくさんあると痛感した」と述べ、子育て支援、医療や介護の連携、そして航空機や港湾の問題など、区政の中だけでは解決できない問題があり、都政に挑戦するため頑張っていると述べた。
また、海外で働いてきた経験から、「権力者の側にいれば甘い汁が吸える国は世界中にいくつもある。でも、日本がそういう社会であって欲しくないし、これまでの日本がそんな国ではなかったと思っている」と述べ、「子どもたちに、この不公正になりつつある日本を渡してはいけない。見て見ぬふりをしてはいけない」と訴えた。
蓮舫代表は、阿部区議について「記者として、最初は事件の取材を、被害者の声を、苦しい思いを、ぶつけられない怒りを、そして悲しみを、丹念に取材をして歩いてきた。その後は教育関連の新聞社で、この国で育つ子どもたちの学ぶ環境のぜい弱さ、貧困さを、そして家庭の環境で学べない子どもたちの悔しさを学んだ。2006年に品川区議として、品川区で生まれる子どもたちのために、自身も子育てをする母親として、皆さま方の最も近い区政で11年間仕事をしてきた」と紹介した。
その上で、築地市場の豊洲移転問題について品川区選出の自民党・公明党の現職都議会議員(一部、都民ファーストに合流)が説明をしたことがないのではないかと指摘。阿部区議は、情報公開をし、民主主義のプロセスに重きを置き、途中での議論を大事にして、結果について正しく報告できる人だと述べた。