民進党の蓮舫代表は25日午後、東京都議選の練馬選挙区から立候補している藤井とものり公認候補者の応援で光が丘を訪れ街頭演説を行った。原口一博、木内孝胤、初鹿明博の各衆院議員や自治体議員も応援弁士を務めた。
今回の東京都議選について蓮舫代表は、これまでの歪んだ都政をリセットするチャンスだと指摘。その意味について「ずっと強い都知事にただついていくだけの議会。それを当たり前とした都知事ではなくて、知事と議会がお互いに緊張感をもって都民の声を代弁する。税金のムダを許さない。正しい情報公開のあり方を発信する。その都議会を創る機会が今回の都議選だ」と説明した。
そのチャンスを生かすためにも「賛否だけではなく中身のある論を展開して皆さんに見ていただき、何が正しいかしっかり導いて、そして都知事が正しい時には『正しい』と、間違っている時は『おかしい』と、是々非々で臨む議員を選ぶのが今回の都議選だ。それを担えるのが民進党候補者だ」と力を込めた。
藤井とものり候補者については「若くてまじめで志がある。大切な仲間だ。区議から都政へ。あふれる思いが止まらない」「このまま期日前投票に行き、藤井君と記入してもらえれば、皆さまのご支持は必ず形になる」と支援を強く呼びかけた。
藤井候補は、現在5人に1人の65歳以上の高齢人口が20年後には3人に1人になり、福祉予算が1兆円から1.5兆円に膨らむとの試算を紹介し、この超高齢社会にどう対応するかが都政の一番の課題だと指摘。さらに2020年には東京でも人口減少が始まるとの予測を示し、「福祉を現実的なものにする。箱モノの統廃合や見直しをする」など、東京の改革を断行しなければならないと説いた。
このような不人気な政策を主張すべき現実に対して、多くの政治家が「有権者の良識を信じられず、本当のことを言えなくなっている」との実情を示した。それに対して自らは「本当のことを言っていきたい。耳が痛いことがあるかもしれない。東京もかなり厳しい環境変化にさらされる。皆さんと一緒になって行革しスリムでシンプルな役所を作っていこう」と呼びかけた。さらに、その実現には政治家自身の身を切る改革を行い、有権者の信頼を取り戻すことが必要だと述べ、「127名の議員定数を少なくても100名まで削減したい」と提案した。