蓮舫代表は30日午後、東京都議選の世田谷選挙区から立候補している山口拓公認候補と千歳烏山駅周辺を練り歩いて各所で演説を行うとともに、千歳烏山区民センター前広場で街頭演説会を開き、「議会は強い権力を監視する機能を持たなければならない。山口拓にその役割を果たさせてほしい」と訴えた。

 マイクを握った山口候補は、「国政同様に都政でも1強の暴走を止めていくことが重要だ。小池知事へのイエスマンの議員だけが都議会を占めるようになっては、都民のための政治は実現しない」「都民の皆さんが納得のいく運営をしていくために、良識あるストッパーとして皆さまのお役に立っていく。ブレーキの役目を果たすため、世田谷選挙区からはこの山口拓を選んでほしい。都議を2期つとめた経験を踏まえて即戦力として都民の皆さんが求める政治の実現に力を尽くしていく」などと力を込めた。

 蓮舫代表は山口候補について「4年間充電期間があった。これからは都民の皆さんのためにフル充電で働かせていただく」と述べ、山口候補の都議としての今後の働きに期待を寄せてほしいと聴衆に呼びかけた。

 「国政では安倍内閣も自民党もおかしくなってきた。権力を持つ人々の私物化が横行している」などと指摘し、特に東京都議選の自民党候補の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと話した稲田防衛大臣について、「国民の安心と安全を守るために日夜仕事に励む防衛省と自衛隊の皆さんの行為を踏みにじるもので、まさに自衛隊の私物化。絶対にこの発言は許してはいけない」と厳しく批判した。

 稲田大臣の暴言、森友学園問題・加計学園問題での安倍総理の疑惑等の解明のために臨時国会を開いて集中審議を行うべきだと野党4党が憲法53条に基づいて求めたのに対し、自民党の竹下国対委員長が「都議選の結果を見て対応を考える」と回答してきたことについては、「都議選で自民党が勝ったら開いて、負けたら開かないのか。まさに立法府の私物化、この政府のおごりを絶対に許してはいけないと皆さま方に訴えさせていただく。おごれる政府のこうした暴挙に対する判断を都民の皆さんは都議会議員選挙の1票に込めてほしい」と呼びかけた。

 「権力が強くなると残念ながら腐敗する。安倍政権の4年半のおごりが表れている。強い強い権力者にただ従うだけの議会では意味がない。議会そのものがいらなくなる。議会は強い権力を監視する機能を持たなければならない」と述べ、その役割を果たすため、世田谷選挙区では山口拓を都議に押し上げてほしいと訴えた。