民進・自民両党の国会対策委員長が28日、国会内で会談した。

 民進党の山井和則国対委員長、笠浩史国対委員長代理は会談終了後、記者団からの取材に応じ、前回の民進・自民国対委員長会談で「特別防衛監察の結果が発表されたら安全保障委員会を速やかに開く」ことで合意していたことを踏まえ、今回は安倍総理と稲田前防衛大臣出席のもとで8月1日に同委員会を開催するよう求めたことを明らかにした。これに対し自民党の竹下国対委員長は同委員会の開催と稲田前大臣の参考人としての出席は努力していくとしたものの、新防衛大臣就任後の6日からの週に行うことを提案し、安倍総理の出席は拒否したと語った。

民進・自民国対委員長会談

民進・自民国対委員長会談

 この提案に対して山井国対委員長は、「特別防衛監察の結果が発表されてどういう内容かを速やかに国民に知らせる必要があるので、再来週の稲田前大臣出席のもとでの安保委員会とは別に、8月1日もしくは2日に防衛監察本部担当者の出席のもと議事録が残る形で質疑を行ってほしい」と要請。この件は自民党側の持ち帰りとなり、31日に再度国対委員長会談等を開いて結論を聞くことで合意した。

 「稲田前大臣が辞任して国会で説明しなくていいとうことになったら、辞め逃げのような話になる。辞任で幕引きということは許されない。国民には知る権利があるので、この日報隠ぺい問題について稲田大臣は国会でしっかり国民に説明する責任がある」と山井国対委員長は強調した。