民進・自民両党の国会対策委員長が31日、衆院安保委員会の閉会中審査などをめぐって国会内で会談した。会談終了後に山井国対委員長は記者団からの取材に応じ、「(自民党の)竹下委員長からは、安保委員会に参考人として稲田・前防衛大臣を出さないという返事があった。そして、北朝鮮によるICBM発射や特別防衛監察の結果について(今週中に)安保委員会を開くようにという要請をしたが、これについても拒否するということだった」と自民党からいずれの要請も拒否されたことを明かした。
山井国対委員長は、「稲田大臣がかねてから辞任を安倍総理に相談していたということを稲田・前大臣本人が記者会見で言っていた。それを慰留し続けたのは安倍総理。今後開かれるだろう安保委員会では稲田・前大臣のみならず安倍総理の出席も求めている。竹下委員長には、安倍総理にも大きく関係することだから、稲田・前大臣を出さない方針についてぜひもう1回安倍総理に相談して、あらためて返事をして欲しいということを強く言った」と安倍総理に要請をするように依頼したことを語った。
与党が拒否しているICBM発射の件や特別防衛監察の件については、「明日かあさってにでも理事懇談会の場できっちりと特別防衛監察などについて質疑をする。そのことを理事懇の場で今日の2時半から検討してもらうということに合意した」と述べ、拒否された委員会開催に代えて理事懇談会で質疑を行う検討もしていることを説明した。