野田佳彦幹事長は31日午後、定例の記者会見を国会内で開き、(1)北朝鮮の弾道ミサイル発射問題(2)安全保障に関する閉会中審査(3)代表選挙日程――等について発言した。

 28日に北朝鮮が発射した弾道ミサイルがわが国のEEZ(排他的経済水域)内に落下した問題をめぐる政府の対応について「岸田外務大臣が防衛大臣を兼務した初日に北朝鮮がミサイルを発射したことで多くの国民が不安を抱いたのではないかと思う。防衛大臣の資質に欠ける稲田大臣をかばい続けてきた安倍総理の責任は厳しく問われるべきであり、多くの国民に不安を与えたことを総理は猛省しなければならない」と厳しく指摘した。

 北朝鮮によるミサイル発射や防衛省の特別監察の結果が出たことを受けて政府・与党に要求している閉会中審査に関して「先週、稲田大臣を参考人として委員会に呼ぶことについて自民党は前向きだったが、今日になって拒否してきた。これを断固として受け入れず、引き続き稲田前大臣の出席を強く求めていく」と語気を強めた。

 蓮舫代表辞任表明に伴う代表選挙の日程については「8月1日の常任幹事会で協議したうえで、2日の両院議員総会に諮る方向で調整している。党員・サポーターのご意見をしっかり伺いつつも、できるだけ速やかに新体制が発足できるような日程を現在検討している」と報告した。