民進・自民両党の国会対策委員長が9日、国会内で会談した。会談終了後に山井国対委員長は記者団からの取材に応じ、(1)稲田前防衛大臣と江崎沖縄・北方担当大臣の10日の安全保障委員会閉会中審査への出席(2)加計学園問題について予算委員会集中審議の開催(3)沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催――を自民党に要請し、いずれも拒否されたことを明かした。
山井国対委員長はいずれの要望も拒否されたことを受けて、「安倍総理が内閣改造をして『仕事人内閣』と言うわけだから、しっかりと仕事をして国民への説明責任を果たしてくれるものと非常に期待していた。しかし、全く変わっていないどころか、ますます政府の隠ぺい体質は強まっているのではないか」と憤った。
江崎大臣を安保委に出席させない理由を自民党側が何と述べていたかを問われると、「安保委は(担当の)委員会が違うと言っていたが、地位協定の見直しとか沖縄北方の問題、オスプレイの問題があるから安全保障に非常に関わる問題だ」と述べ、「(江崎大臣の)地位協定(に関する発言)も撤回、修正したからいいのではないかと言っていたが、もし地位協定に関わるような重大な発言を修正されるのであれば、それは国会の場で地位協定について江崎大臣がどう考えているのか国民に説明すべきだ」と強く訴えた。