民進・自民両党の国会対策委員長が23日、国会内で会談した。会談終了後に記者団からの取材に応じた山井和則国会対策委員長は、(1)安全保障、北朝鮮問題を審議するため早急に安全保障委員会と外務委員会を開く(2)加計学園問題について審議するため文部科学委員会と予算委員会を早急に開く――ことなど閉会中審査を開く要請をしたことを明かした。

 自民党の森山国対委員長からは、与党の幹事長・国対委員長会談の報告として、(1)9月25日の週くらいに臨時国会を開くことを政府と話をする(2)補正予算が検討課題に上がっている――ことについて話があったと説明。これに対して山井国対委員長は、「臨時国会が9月25日の週では遅すぎる。6月から憲法に基づいて臨時国会の早期召集をしているにもかかわらずあまりにも遅すぎる。せめて9月上旬には臨時国会を開くべきと強く申し入れた」と語った。

 山井国対委員長は、臨時国会の開会が遅れる理由として森山国対委員長から「働き方改革の法案が調うまで待って欲しい」と説明があったとし、これについては、「新執行部の判断になるが、働き方改革の法案については連合も、労働時間の上限規制の法案と、今まで残業代ゼロ法案と言われてきた長時間労働や過労死を増やす法案とを一本化すると加藤大臣は明言しているが、それは絶対にやめて欲しいと(主張している)。それを一本化したらそう簡単に審議に応じられなくなる」と法案の一本化に強く反対する意向を示した。