民進・自民両党の国会対策委員長が6日、国会内で会談した。会談終了後に記者団からの取材に応じた松野頼久国会対策委員長は、会談で自民党に対して、「テレビで予算委員会を見ていると、総理の『静かにしてください』という発言がちょっと気になる。(国会は)国権の最高機関だから、しっかりそこは立法府としては権威を高めるような国会運営を」と求めたことを明かした。
緊迫している北朝鮮問題については、「この件に関しては与党、野党関係なく、われわれ野党の立場でも当然政府にも与党にも協力していくと申し上げた。そういう状況も踏まえて、緊急事態に陥った場合の国会の在り方みたいなこともシミュレーションする必要もあるだろうし、予算委員会の開催で総理の出席は求めないが、特に危機管理の官房長官を中心に各省大臣が揃った予算委員会の開催の要求をした」と予算委員会の開催を求めたことを説明した。
外務委員会、安保委員会とは別に予算委員会の開催を求める理由として松野国対委員長は、「領海内にもし着弾していたら海上保安庁はどうするか、自衛隊はどうするかというのが出てくる。原発の守りは大丈夫なのか、もし事故が起きた時の避難の訓練はできているのかとなると経産省。そういうところは普通に国民の皆さんが不安を感じているのではないかと思うので、いろいろなことを想定しながら、幅広に大臣を呼べる予算委が適していると判断した」と説明した。
総理の「静かにしてください」という発言が気になることについて自民党側からの回答を尋ねられると、「『そうですね』ということだった。あくまで国会内の議場内整理権は国会の委員長にあるわけだから、昔から総理は国権の最高機関に、行政府の長として予算の審議をお願いする、法案の審議をお願いする、こういう姿勢でずっとこられたのが歴代の総理ではないですかと話をした」と語った。