埼玉7区から希望の党公認で立候補している小宮山泰子候補は18日午前、川越市内で街頭演説を行い、希望の党の小池百合子代表、民進党の大野元裕参院議員らとともに、詰めかけた多くの有権者に向けて力強く考えを訴えた。

 小宮山候補は、「政治は国民の生活を守るためにある。私は、働くもの、そして生活者の立場に立った視点で、これまで障害者政策や街づくり、さまざまな規制緩和や新しい公共秩序を作るために頑張ってきた。生活を守り、皆が皆のために支えあう社会。しかし、制度が悪くてセーフティーネットにもたどり着けない人もいる。制度が悪ければその制度を変えればいい。新しい発想で、これまでのしがらみにとらわれない、固定観念にとらわれない新しい社会制度を作っていきたい。ベーシックインカムをはじめ、さまざまな提案をして実現していく」と話し、そのための力を与えてほしいと訴えた。

 小池代表は、「今回の総選挙も残すところあと4日になった。厳しい厳しい闘いだが、(当選に向けて)何としても駆け抜けて行ってほしい。衆院も参院も女性議員が少ない。ここで女性議員を失ってはいけない」と、小宮山候補勝利に向けて、いっそうの支援を求めた。

 小池代表は、消費税増税に言及し、「私は都知事としてオリンピック関連施設建設の見直しをした。建物を作る目的にはいろいろなものがある。しかし考、その後どうやって活用され、維持費がどれくらいかかるのかということに思いをはせなくてはいけない。作った後に無責任ではいけない。だから私は『ワイズスペンディング』(賢い支出)を掲げている。消費税増税を上げるというならば無駄遣いをやめなくてはならない。そして税制そのものを見直さなくてはならない」と語り掛け、力を与えてほしいと訴えた。

 大野参院議員は、「われわれが考えなくてはいけないことは、1強多弱。自民党が本当に大きな勢力で、他は小さな野党ばかり。だから国会で議論をしていてもまっとうな議論にならない。対案を何本出しても審議すらされない。これが今の状況で、結果として好き勝手にされ、おごりが自民党の中に見られる。そして強いもの、富めるもの、お友達のための政治が安倍政権によって行われている。だからこそ2大政党制を作って、2つの政党が切磋琢磨をして政策で議論ができる政治を始めたい」と述べ、小宮山候補への投票を呼びかけた。