民進党は15日、大塚新代表体制の発足に伴い桜井充参院議員を座長に新たに設置された森友学園・加計学園疑惑調査チームの会合を国会内で開いた。加計学園の獣医学部新設を可とする大学設置審の答申、林文部科学大臣による認可決定について文科省などの担当者から説明を聞いた。
桜井座長は冒頭のあいさつで、認可決定について「今までのルールではつくれないので、国家戦略特区制度を悪用してつくり、後は自由に何でもやっていこうとしている。非常に大きな問題を含んでいる。認可されたからおしまいではない」と指摘、この問題を徹底追及していくと表明した。
大学設置審の審査過程で、認可しなければ学園側と訴訟を含めたトラブルになる旨の発言が文科省職員からあったと報道されている問題について出席議員が真偽をただした。文科省担当者が「個々の委員の発言は控える」「議事録を作成していない」「録音していない」等と答弁し、議事内容の説明を避けたため、認可案件の議事録公開は行政の当然の責務だと指摘し、次回の会議までに議事録を提出するよう要求した。