民進党は29日午後国会内で、森友学園・加計学園疑惑調査チーム(座長・桜井充参院議員)の会議を開き、各府省の担当者からヒアリングを行った。
桜井座長はあいさつで、「森友学園については新しい資料が出てきた。佐川国税庁長官の国会答弁が虚偽であったことが分かった。これから確定申告を迎える時期にあたり、国民の皆さんからすれば、『自分たちも文書はありませんと言い張ればいいのか』と思われるような人が国税庁長官になっていること自体がおかしな話だ」「加計学園については、『獣医師はすでに余っている』『公務員獣医師が集まらないのは処遇の問題だ』と現場から聞いた。そういう点から考えると、この加計学園の獣医学部などは新設の必要はなかったのではないか」「足立信也政務調査会長から、スパコン問題の調査もこのチームでお願いしたいということになったので、体制を強化して進めていきたい」と話し、国会の委員会でも質問するが、この場でもきちっとした形で追及していくと述べた。
会議では、昨年末に会議で各府省庁に調査・回答を要請した次の諸点について答弁を求めた。
加計学園問題
- 大学設置審の訴訟に関する考え方
- 審議会の議事内容は原則公開すべきではないか
- 大学設置審で最終的に新設を「可」とした決定方法
- 図面の開示請求への説明、税金使途の適正性と「今治市の悲願」との関係
- 国家戦略特区構想に合致したものかを確認するのは文科省か
森友学園問題
- 2012年の鑑定評価書
- ごみ撤去費用8億2千万円についての見解
- 国が土地を購入する際の調査・検査体制
- 過去5年間の評価調書作成を失念した事案の詳細