安井美沙子議員は28日の参院予算委員会の集中審議で質問に立ち、(1)自民党議員の最近の言動(2)女性の活躍――等について追及した。
冒頭、安井議員は、「みこのくせに」と発言した自民党の大西英男議員、JA関係者に暴力を振るったという山田俊男議員の問題に触れ、「国民の政治不信につながる。身を引き締めていただきたい」と安倍総理に申し渡した。
金銭疑惑問題について「説明責任を果たして行く。逃げるつもりはない」と答弁した甘利前経済再生担当大臣が、その後大臣を辞任し、国会を休み続けていることも取り上げ、「必ずやると言っていた第三者による調査は行われていない。国会閉会前に期限を切って、安倍内閣として決着をつけるべきだ」と主張し、甘利氏らの国会証人喚問を求めた。
女性活躍については、「2020年までに女性の管理職比率30%の実現という安倍内閣の目標は、非現実的だ。昨年の時点で、国家公務員で3.5%、地方公務員で7.7%、100人以上の企業で8.7%に過ぎない。あと4年で、これが急に30%を達成するとは考えにくい」と指摘しつつ、(1)働く女性自体を増やす(2)女性の非正規社員から正規への転換を図る(3)女性の総合職相当への転換を図る――と要点を上げて、「女性管理職を増やすために、実質的に総合職にある女性の実態を調べる必要がある」と調査を求めた。
加えて、「女性が働き続ける上で、出産適齢期と企業人としてのキャリアの成長期が重なるという、厳しい現実がある。仕事をあきらめるか、子どもをあきらめるかという二者択一を迫られる。自助努力で子どもを生んでくれ、管理職にもなってくれという国の政策はあまりにも冷たい」と安倍総理に迫り、「民進党は、がんばる女性をとことん応援していく。具体的なボトムアップ政策を提案していく」と述べて質問を締めくくった。