性的少数者が差別や偏見にさらされずに生活できる社会の実現を目指す市民団体のイベント「東京レインボープライド2016パレード&フェスタ」が8日、東京都内で開かれ、民進党からは細野豪志衆院議員や党大阪府連常任幹事の尾辻かな子元参院議員らが参加した。同イベントは2012年に始まり、今回は5回目。約5千人が参加した。
細野議員はパレード出発前、記者団のインタビューに答え、「性的少数者の方々も堂々と生きられるような法律の策定に尽力したい」と述べ、与党の提案する「カミングアウトの必要性がない社会」との違いに言及した。
夕刻には民進党大阪府連常任幹事の尾辻元参院議員がステージに立ち、数年前に初めて同イベントに参加したことなども振り返りながら「政治の世界も少しずつ前進している。われわれは旧民主党時代から『性的マイノリティなどが差別を受けない社会をめざす』とする公約を掲げている。引き続き差別解消法に向けて取り組み政治の役割を果たしていく」などとあいさつした。
キャロライン・ケネディ駐日米国大使もイベントに出席し、「LGBTの課題は今の時代の公民権運動に匹敵するもの。日本でもこの運動が広がっていくことを期待する」と述べた。