民進党は12日、「次の内閣」臨時会議を国会内で開催し、2016年度補正予算(熊本地震災害対策関連)について審議し、賛成を決定した。

 7780億円にのぼる補正予算の内訳について、前原誠司ネクスト財務・金融担当から(1)仮設住宅建設費、公営住宅の借り上げ費、被災者生活再建支援金補助金などの「災害救助等関係経費」に780億円(2)がれき処理やインフラ復旧などの「熊本地震対策復旧等予備費」に7000億円を計上していると説明があった。その中で「熊本地震対策復旧等予備費」については「かなりざっくりと中身を精査せずに積み上げている。選挙対策、バラマキにならないよう厳しいチェックが必要だ」と指摘した。

 松原仁ネクスト防災担当からは、「様々な課題がある。予備費の7000億円はざっくりとし過ぎている。4000億円まではざくっとだが積み上げが見通せる。ところがその上の3000億円の根拠はもっとざくっとしている。無駄遣いがあるのか。しかるべきものでない費用があるのか。その辺の疑念が拭い切れないが、熊本の被災地域に対しての補正予算は必要であると判断し賛成としたい」と提案され、了承した。