蓮舫代表代行は14日、愛知県名古屋市を訪れ、この夏の参院選挙に愛知県選挙区から民進党公認で立候補予定の伊藤孝恵(いとう・たかえ)さんの後援会事務所開きで応援のあいさつを行った。

 この中で蓮舫代表代行は、「皆さんの声を代弁する人は声の大きい人か、お金がある人か、2世・3世なのか。私たちは、普通の人が普通の思いを当たり前のように政治を訴えることができる、そういう候補予定者を今回愛知県で堂々と擁立させていただく。株に支えられる、円安に支えられる、大企業に委ねる、そんな誰か任せの政治ではいけない。安倍政治そのものの是非を問うために、この夏の参院選では皆さんの声を上げてほしい」と求めた。

蓮舫代表代行

蓮舫代表代行

 「政治に携わったことのない1人の女性が、政党の候補者公募に手を上げることがどれだけ覚悟がいることか。どれだけ勇気がいることか。私はこの覚悟を信じたい。伊藤孝恵さんは、2人の子どもの子育てをしている。その子育て仲間のママ、パパの普通の声を受けとめて今回立ち上がってくれた。民進党は、普通の人が政治の未来を作って、次の世代に確かな豊かさを残す政党であるということを、伊藤さんにはここ愛知県で訴えさせていただく」と蓮舫代表代行は伊藤孝恵公認内定候補予定者を紹介し、夏に向けて一緒に走ってほしいと参加者らに訴えた。

 伊藤候補予定者は、「私は、1歳と3歳の子どもと、89歳と90歳の祖父母がいる。まさに育児と介護のど真ん中にいる。この事務所には託児スペースがあり、ウサギも一緒にいる。ウサギはいろいろなことが聞こえる。私は声を出したいが出せない人、届けたいが届かない人たちの小さな声に耳をそばだてられる政治家になりたい」と、事務所作りに込めた思いと、自らが思う政治家像を述べた。

伊藤孝恵公認内定候補予定者

伊藤孝恵公認内定候補予定者

 「私には安倍さんには分からない普通に生活する人の感覚、2人の子どもたち、この挑戦を支えてくれる家族、より良い日本を作るために手を貸してくれる、『支えるから健康で走り抜け』と言ってくれる方々、今目の前にいるこんなにたくさんの方々がいる。私は本当に幸せ者だ。今日皆さんに2つのことを約束する。1つは必ず勝つ。もう1つは、何があっても笑顔でいること。子どもが幸せなのは、ママが笑っている時だから。子どもを育てること、仕事をすること、そして大切な人を介護すること。それらの両立が息苦しくない社会を目指すと決めたのだから、私は最後まで笑っていようと思う。走り回って、地をはって、自分の言葉で思いを伝えるしかない」と伊藤候補予定者は述べ、支援を訴えた。

大塚耕平県連代表

大塚耕平県連代表

 民進党愛知県連代表の大塚耕平参院議員は、「今日は県連関係者、連合愛知の皆さん、さらには伊藤候補予定者の学校時代の友人など、多くの方に集まっていただいた。ゼロからの出発で何もない。4月から活動を始めたから仕方がないが、ここから皆さんのご協力で奇跡を起こそう。伊藤さんを、働く女性として、子を持つ母親として、次の政権交代に向けた新たな仲間の1人として、何としても送り出してほしい」といっそうの支援を求めた。

 事務所開きには、県内選出の多くの民進党国会議員や自治体議員、連合愛知の土肥和則会長、大村秀章県知事など約300人の支持者らが集まった。

「もっと自由でいいはずだ」自由という言葉に思いを込めての書き初め

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