枝野幸男幹事長は18日、遊説先の鹿児島市内で記者団の取材に応じた。
【鹿児島選挙区について】
この日の鹿児島入りの狙いについて、「候補者の決定が遅れたにもかかわらず、非常に幅広い支援の輪を拡げて頑張っている。逆に出馬表明が遅れた分だけ短期間に勢いをつけなければならないという思いがある」と述べ、ここまでの鹿児島選挙区の情勢については、「出馬表明が遅れ、わが党の国会議員がいないこともあり、現状では差をつけられていることは否定しない」としつつ、「これから追い抜いていく可能性は十分にある」と手応えを得ている様子を見せた。
鹿児島でも野党候補の1本化が図られたことについてあらためて所感を問われ、「この選挙で何をいちばん重視するのかといったときに、『今の安倍政治の暴走を止めることがいちばん重要だ』という判断をしている人が、幅広く下町かずみさんを応援してくれているという構造だ。安倍政権にこれ以上暴走させてはいけないというのは鹿児島でもマジョリティ(多数派)だと思っている。それが下町さんを支える動きとして行き渡れば、サイレント・マジョリティの力で勝てると思っている」と期待感を示した。
野党間での原子力政策などの違いをどう考えるかとの問いには、「自民党と公明党で憲法9条に対する考え方が一緒なのだろうか」と問いを投げ返し、原子力政策についても具体的な政策に違いはあっても方向性は近いとして「自民党と公明党の憲法9条に関する考え方の違いほどの違いはない」と皮肉った。
【都知事選の候補者擁立について】
記者団からこの日、蓮舫代表代行が不出馬の意向を示したとして受け止めを問われ、「蓮舫さんが今日ご自身の言葉で発信されているが、その発信をどう解釈するか、それぞれで読んでいただきたい」とした。