山尾志桜里政調会長は9日、兵庫県神戸市で「どうか、みずおか俊一候補を国会に戻して」と訴えて、18日間の選挙戦を終えた。3議席を争う兵庫県選挙区では、みずおか候補が最後の1議席をめぐる激戦を展開している。
山尾志桜里政務調査会長
山尾政調会長は、「この選挙戦、稲田自民党政調会長の言葉を聞いて燃えた」と振り返った。その言葉とは、「国に対して『あれせい、これせい』言う前に自分でなんとかせい。国民みんなが社会を良くする運動が、1億総活躍だ」というもの。「いつから国民は、この国を良くするための運動員になったのか。みずおかさんのように、皆さんと同じ目線で、皆さんの『助けてほしい』『努力しているけど、支えが必要だ』という声を、自分の苦しみと感じて、それを解決するために頑張らなきゃいけない、そう思うのが政治家じゃないか」と、強い憤りを込めて訴えた。
「こんな安倍政権に、この国のかじ取りを任せられない。上から目線で、母親の声、子どもたちの声、働く人の声、働きたいけど働けない人の声を、切り捨てる政治はもう止めよう。そのために兵庫の最後の1議席を、みずおかさんと私たちで何とかもぎ取らなきゃいけない。最後の1議席を安倍総理の子分たちに3分の3議席、独占させるわけにはいかない。だからもう1歩、2歩、3歩、皆さんがこれまで築いてきた人々とのきずなの力を貸してほしい」と満身の力を込めた。
みずおか俊一候補
みずおか俊一候補は、演説会場となった交差点の角々に、のぼりやプラカードを手に集まった大勢の人々の姿に感極まった様子を見せながらも、「今泣いている場合じゃない。私は3つ目の議席を、皆さんの議席を守らなきゃいけない」と力を込めた。
みずおか候補の尽力があって民主党政権時代に実現した高校授業料無償化。みずおか候補は、「皆さんの声が、願いがそこにあったから、私は取り組んだ。多くの仲間の『世界の常識に追いつこう、日本の未来を担う若者を育もう』という思いがあったから実現できた」と振り返り、「しかしこれで満足するわけにはいかない。なぜなら、今こそ安倍政治としっかり対峙(たいじ)していく野党の議席がどうしても必要だからだ」と述べ、奨学金の返済に苦しむ若者、非正規雇用で将来に希望を持てない若者の実情に「そんな安倍政治を私は許さない」と叫んだ。
「新聞・テレビは『みずおか追い上げ』だ。追い上げは圏外ということだが、それでは終わらない。私は必ず議席をもぎ取る。応援してくれる皆さんのために、私は勝たなければいけない。皆さんとともに最後まで戦う」と声を限りに訴えた。