全日本水道労働組合(以下、全水道)が7月29日、第70回定期全国大会を都内で開催し、党を代表して相原久美子ネクスト内閣府特命大臣(科学技術・IT・宇宙・海洋・中小企業)があいさつした。
相原ネクスト大臣は「この参院議員選挙で戦後70年守り続けてきた平和や民主主義を脅かす『改憲勢力』の3分の2を許してしまった」と述べ、昨年人事院勧告が発令された後も与党が臨時国会を開かないという暴挙に出た結果、給与法改正が年明けになったことなどを例に挙げ、「しかしながら、政治的意図で労働者の立場が翻弄されるような状態をわれわれは唯々諾々と許すわけにはいかない」などと訴えた。さらに公務公共サ-ビスの社会的重要性について言及し、「他の野党を含め、われわれ民進党に集う仲間と引き続き連携し国会に声を上げていただきたい」と要請した。
全水道の永井雅師中央執行委員長はあいさつで、安倍内閣について「憲法解釈を恣意的に読み替え、集団的自衛権行使を可能にする法案を強引に成立させるなどその政治手法はもはや法治国家ではない」と厳しく批判。「全水道は立憲主義に立ち、世界に誇れる平和憲法を守り抜くため、関係団体、政党、議員と共闘体制を深めていく」と方針を示した。
同大会には神津里季生連合会長も出席した。