岡田克也代表は8日、自動車総連(全日本自動車産業労働組合総連合会)が都内で開いた第45回大会に来賓として出席し、あいさつした。

 岡田代表は、大会への祝意を表した後、参院選について「浜口誠さんが立派な成績で当選された。彼は私と同じ三重県松阪市出身でもあり、大いに力を発揮してほしい。参院議員を勇退された直嶋正行さんには今後も大所高所から見守っていただきたい」と述べた。「まだまだ国民の皆さんの信頼を取り戻せていないと思うが、政権交代ある政治に向け一歩ずつ進んでいかねばならない」とし、「ここで新しいリーダーのもと刷新していくことが、日本の政治にとっても、わが党にとっても必要と判断した。しっかりした代表選にして全党一丸となって前に進めていきたい」と述べた。

 次の衆院選に向けては、「野党間協力をどう考えるかが新執行部にとっても大きな課題だ。わが党の使命は、一人でも多く議席を増やし安倍政権の暴走に歯止めをかけること、そして近い将来もう一度政権を担えるようになること」と述べ、「理念や基本政策の異なる政党が政権を共にすることはありえないが、野党間で競合しない状況を作ることは野党第1党にとって不可欠で、誰が代表になっても同じ結論だ」との見解を示した。最後に「日本の産業競争力がだいぶ落ちてきたが、その中でやはり自動車産業の果たす役割は重要で、日本経済をしっかりと引っ張っていただくことが大事だ。その意味で、国内の自動車需要の伸び悩みは大きな問題で、厳しい財政状況ではあるが過重な税制を改めていく課題につき、わが党もしっかり取り組んでいきたい」と述べた。

自動車総連第45回大会

自動車総連第45回大会

 自動車総連の相原康伸会長はあいさつで、参院選での組織内・浜口誠候補当選の謝意を表した上で、日本の政治の質を高める必要性を述べ、特に民進党代表選については「骨太の政策論議を通じ、新たな選択肢を国民に示す絶好の機会として論戦を繰り広げ、党の活性化と結束につながる代表選に」してほしいと期待を示し、「民進党の再生は一時の党勢回復に求めるに非ず、政治の質を高めるエネルギーとの点を強調したい」と見解を述べた。また当面する重要課題である国内自動車市場の活性化や働き方改革などへの取り組みも示した。