衆院予算委員会で1日、2017年度予算に関する基本的質疑の第1日目が開かれ、民進党の5番手として今井雅人議員が(1)トランプ米大統領との首脳会談(2)財政健全化――などについて質問した。
今井議員は、政府が2015年に決定した財政再建計画で、2018年度のプライマリーバランス赤字を対GDP比1%程度にするという新目標を打ち出したことについて、達成可能かどうか質問した。
石原伸晃経済担当大臣は、「1%というのは改革努力のメルクマール(=指標)」と答弁。そこで「達成する必要はないという認識か」とただしたが、「税収見通しが1兆7千億円下がるということも想像できなかった。不確実性がいろいろなところで高まっている」と明言は避けた。
今井議員は「為替レートなど外部環境はいつも変わっている。別に特殊なことが起きているわけではない。円安で税収が伸びたことは自慢しておいて、円高になったら円高のせいだというのはおかしい」と述べ、さらに今回政府が出した試算との差は8.1兆円あり、この差を埋めるには11%の名目成長率が必要であり、「非現実的でいい加減な数字だ」と厳しく指摘した。