民進、共産、自由、社民、沖縄の風の野党各会派の女性議員有志が5日、自民・公明両党がいわゆる「共謀罪」法案を6日から審議入りすることで合意したとの報を受け、性犯罪の厳罰化を目的とする刑法性犯罪規定改正案の審議を後回しにしないよう、佐藤勉衆院議院運営委員長に早期の審議入りを申し入れた。
会談後に民進党の阿部知子、郡和子両衆院議員、神本美恵子参院議員が記者団の取材に応じた。郡議員は「かねてから多くの女性たちの声を受け、刑法性犯罪規定改正案、性暴力被害者支援法の立法作業をしてきた。この国会で早期の成立をさせるべきとの思いから『共謀罪』法案より先に審議すべきだと要請した」と説明した。
千葉大学医学部生による女性への性的暴行事件への判決について触れた阿部議員は「あれも非常に軽い処罰で、被害者の女性は本当に泣くに泣けない。社会的にも良くないこと。きちんと厳罰化すべきだ」と力を込めた。神本議員は「性犯罪の厳罰化が実現すれば大きな抑止力になる」と述べ、本法案の成立の意義を訴えた。
申し入れには、民進党から太田和美、金子恵美、田名部匡代、徳永エリ、平山佐知子、宮沢由佳、矢田わか子の衆参両院議員も参加した。